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01.09.16
ナポリの工房から

木型の作成から仕上げの艶出しに至るまで、クリスチャン ルブタンの靴を作る過程には、語り継がれるべき職人たちのドラマが詰まっています。ルブタン オムの数々のスタイルを生み出してきたイタリア・ナポリの工房で、1足1足がどんな風に命を吹き込まれるのか。その様子が、クリスチャン ルブタン オムのインスタグラム @LouboutinHomme , で今週公開されました。
ナポリの地で何世代にもわたり家族経営されてきた、世界でもまれに見るユニークな工房。ここにいる一流の職人たちが最高級の素材を使い、クリスチャン ルブタン オムのスタイルを生み出しています。多くの工程を経て完成するメンズシューズ1足ですが、その中でも特に重要な作業をご紹介します。スタイルやサイズ、使用する素材によって、それぞれの靴がたどるプロセスは千差万別です。さあ、ナポリの工房をのぞいてみましょう。

Pelle(革):革の選別。クリスチャン ルブタンの靴はすべて、世界でもトップレベルの革なめし工場から仕入れた最高級の素材だけを使っています。専門の職人が手作業で革を選び出します。

Mask Modeling(木型製作):靴の良し悪しは木型で決まります。まず、靴の元となる原型を木材から削り出し、形が承認されると、靴の製造に適した人工素材でその複製を作ります。上の写真は、クリスチャンのスケッチを元に最終形となる商品のパターンを作っているところです。.

Taglio a Mano(裁断):靴のパターンが決まったら、次は裁断です。パターンに沿って、革を手作業で切り分けていきます。何年も訓練を積んだ職人は、革についたどんな傷も見落としません。この技術があるから、クリスチャン ルブタンの靴は完璧に美しい革だけで作られているのです。

Sughero(コルク):靴の中にコルクを入れます。クリスチャン ルブタンのナポリ工房では何層にも重ねたコルクを使い、高い耐久性と履き心地の良さを実現しています。

Suola(ソール):おなじみのレッドソールの登場です!伝統的なブレイク製法で仕上げた、 世界でも珍しいレッドソールはルブタンを象徴するデザインで、一流職人の粋が詰まっています。ソールとアッパーがしっかり密着する製法のため、足なじみの良い自然なフィット感が特徴です。快適な履き心地と耐久性を追求し、丁寧に作業していきます。

Rotellatura(縫製機械):靴にソールを接着したら、Rotellatura(縫製機械)を使用します。写真は小さな車輪でウェルト(細革)部分を加工しているところです。

塗装仕上げ:ウェルトから余分な革を取り除いたら、ソールの革に職人が丁寧に手作業でペイントしていきます。

釘止め:ソールの先やヒールの後ろを摩耗や傷から守るためだけでなく、仕上がりがクリーンで美しくなるように釘止めをおこないます。(素材と同様、スタイルも大切!)

Lucidatura(艶出し):1足1足に手作業で色を重ね、使い込んだ風合いを与えることで生まれる豊かな艶は、従来の革とは違った陰影を生み出します。この方法に決まったレシピはなく、毎回ゼロから模索します。靴職人の経験と判断力が頼りです。

目指す色が出るまで、色を重ねていくプロセスを繰り返します。それぞれの靴に何回行うかは、塗装職人がその研ぎ澄まされた感性を頼りに決定します。

アドバイス:パティーナ仕様の靴は、ナイロンストッキングで拭くと色の風合いが戻ってきます。

仕上げ:写真のアリゲーターのようなエキゾチックレザーは、最後に手持ちアイロンでプレスをかけることで革の毛穴が開いて染料が浸透しやすくなり、自然な艶が生まれます。

箱詰め:いよいよ最終段階!仕上げの艶出しをしたら、靴ひもを通して工程終了。いよいよクリスチャン ルブタンのお店に届けられます。是非お近くの店舗でご覧ください!

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