The page is loading...
17.10.16
The Golden Age

ロイヤルファミリーの中でも「美」の印象が強い、16世紀英国のチューダー朝。この上なく優雅な洋服の装飾から、時代を特徴づける構築的なスタイルまで唯一無二の印象を残しています。クリスチャン・ルブタンはこの時代の贅沢なスピリットからインスパイアされ、インパクトのあるファッションで自らの権力を見せつけていたパワードレッサーや革新者たちを思わせる、ウィメンズ・メンズ コレクションを発表しました。

豪華絢爛で洗練されたカラーパレットには、濃い深紅色の「Carmin」や「Orchodoxe」、深いグリーンの「Veronse」や「Lagune」、威厳あるカラーとされた紫の「Purple Pop」などを揃え、王朝の成熟したアティテュードを描きます。チューダー朝のタペストリーのモチーフを模してレーザーカットを施したベルベットにブランドの技術を結集、薄いベルベット3層からなるファブリックを生み出しました。靴を彩る装飾は、クリスチャン・ルブタン自らが当時のヨーロピアンスタイルを参考にセレクト。当時人気を博したカボションカットのカラージュエル、プラミッドスタッズ、ダイヤモンド型やパールなどのモチーフは、ヘンリー8世やエリザベス1世の威風堂々たる雰囲気を彷彿とさせます。

パワフルな女帝たちが君臨していた時代を踏まえ、力強さと女性らしさを兼ね備えたウィメンズ コレクションに仕上げました。「Tudor Bal 100/ 120」 は、アイコニックなアンクル ストラップにゴールドのピラミッドスタッズとホワイトパールを、フェティッシュなヒールにはブラックスエードを使用。キャンディー・コートバージョンは、キュビズムの絵画のようなイエローとパープルポップのスエードを組み合わせ、煌くスタッズとパールの装飾をプラスしました。エキゾチックな印象のパイソン スカラベをラミネートしたヒールも魅惑的。「Tudor Sandal 120」は、マルチカラーのウィーン風の織物でヒールを彩り、調節可能なストラップが足の甲を覆います。「Tudor Bal」と同じく王冠の宝石のようなデコラティブな装飾が施され、複雑に編み込まれたナッパレザーのリボンの上には、ピラミッドスタッズ、パール、チェーン、カラージュエルが輝きます。Tudrorコレクション用に4つの工房からエレメントが集められ、職人たちが手作業で行っています。古き良きクラフトマンシップと貴重なアイテムへの慈しみが伝わってくるコレクションです。

ベルベットなどの豪華なマテリアルやモアレ柄、手作業で取り付けられたリボンは、クリスチャン・ルブタンのお気に入りのシグネチャーです。「Tudor Trott 100」、「 Tudor Net 100」、「 Tudor Plate Flat」、そしてオックスフォードヒールの「Coleslaw 100」には、王座のような風格を漂わせる豪華なゴールドがアクセントを添え、ゴージャスな金の糸が織り込まれたウィーン風の織物が使用されています。クラッチバッグ「Véro-Dodat」と、厚みのあるヒールとブラックの モアレ柄が特徴の「Tudor Soir 100」には、チューダー朝の芸術的なタペストリーを思わせるレーザーカットのベルベットが惜しみなく使用されています。王朝のモチーフをあしらったスリッポンタイプのスニーカー「Tudor Quick Flat」は、リラックスできる履き心地をお楽しみいただけます。モダンな中にも洗練された印象で、ベルベット素材の「 Mary Jane Top Street 100」。スポーティな印象の太めのウェルトと、贅沢なベルベットのブロックヒールが美しいコントラストを描きます。

「Tudor Young ballerina flat」はサイドがオープンになったドルセースタイルを、深いグリーンとパープルのスエードで仕上げました。普段使いにもぴったりのアイテムです。精巧で人目を惹くデザインはとてもフレッシュ。ピラミッド型のスタッズとコレクションを象徴するリボンがアクセントを添えます。レザーグッズで目をひくのは、スエード素材のクラッチバック「Loubiposh」。セレモニーなどで使われる宝石を想起させるデザインで、格調高いレッド、ブルー、そしてグリーンのカボションカットのストーンとダイヤモンド型のスタッズがあしらわれています。「Triloubi」は、チェーンと3つのファスナー付きポケットを備え、変幻自在の遊び心にあふれたショルダーバッグです。

今シーズンのブーツは宮廷の寝室にインスパイアされ、肌が透けて見えるデザインをクリエイトしました。ナッパレザーの「Tudor Boot 120」は、女性のランジェリーを思わせるデザインで、格子状に編まれたレザーがセクシーな魅力を放ちます。表面にはスタッズをあしらい、当時のスクエアシルエットをイメージさせる新デザインの円すい型ヒールで仕上げました。精緻なレースと美しいカーブが魅惑的な「Hotero Strass 100」。紫のフランス製レースを、カーフレザーでトリミング、そしてマルチカラーのストラスで飾られたフェティッシュなヒールが引き立てます。インスピレーションの源はファッションだけでなく、中世の要塞であるロンドン塔にも及びます。ゴールドのナッパレザーの「Praguoise 100」は中世の矛を思わせるデザイン。リーサルウェポンさながらに、2種類のサイズのゴールドのスパイクが全面を覆います。鎧風のデザインが特徴的なパイソンレザーのクラッチバック「Véro-Dodat」。ラミネート加工を施され磨き上げられたアンティークゴールドのパイソンレザーが目を惹き、中世の甲冑をイメージさせます。「Barbarevea 100」は戦う女性を連想させるニーハイブーツ。しなやかな深い真紅の「Carmin」のスエードで、漆黒のレザーで縁取られた隙間から足の甲がのぞく魅惑的なデザインで、アクティブな女性にぴったりの一足です。

ルブタン オムの王座を守るのは、堂々とした佇まいの「Tudor Night flat」。レーザーカットを施したベルベットをあしらい、秋らしい濃い深紅色のOrchodoxeと、深いグリーンのLaguneの2色で展開します。印象的な刺繍は、チューダー朝の芸術へのオマージュを捧げたデザイン。パール編みで蜂の刺繍を施した「Dandybee Flat」。金色の糸を密集させて何層にも重ねることで、羽を生き生きと立体的に描き出しています。ロイヤルネイビーとゴールドの「College De France Flat」は、伝統的な刺繍から着想を得たモチーフがあしらわれ、「Loubi For Ever」のエンブレムが添えられています。宝石を散りばめたチューダー朝の肖像画にインスピレーションを得て生まれ変わった「Trictrac」は、メンズコレクション限定の鋭いカッティングのピラミッドスタッズ、フラットスタッズ、ダイヤモンド型のスタッズが施されています。

デコラティブなチューダー朝の装いを現代的に解釈したクリスチャン ・ルブタンの2016AWコレクションは、英国のロイヤルファミリーの歴史に、現代風のひねりを加え蘇らせました。「威厳ある装い」という言葉に、新しい解釈を加えるコレクションです。