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16.02.17
レディーファースト:クリスチャン ルブタン2017FWニューヨークファッションウィーク

今シーズンのニューヨークファッションウィークでも、この地を拠点として活躍する6人のデザイナーたちとのコラボレーションを継続したクリスチャン ルブタン。各ブランドが発信する今シーズンの芸術的なステートメントを身に付けたモデルたちは、ルブタンのクラシックなアイテムやカスタマイズされたシューズを履いてランウェイを闊歩しました。先進的なもの、芸術にインスパイアされたもの、伝統的なレッドカーペット風のもの―どのデザイナーのコレクションも、最終的にその作品を身に着ける「女性」の存在を共通のテーマとして掲げていました。それは、クリスチャン ルブタンのコレクションにも通じるものです。

今回が3度目のコラボレーションとなる、アップカミングなブランドNovis。今シーズンのコレクションは、遊び心いっぱいの実験的な色彩をベースに展開されました。今回、デザイナーのJordana Warmflashがインスピレーションソースとしたのは、デンマークとスウェーデンのモダンデザインやアート、家具など様々な分野のアーティストたち。リッチなロイヤルブルーやブライトレッド、サンフラワーイエローにハンターグリーンなど、あらゆる色のスペクトルを、泡のような柄のニットや、手描き風の抽象的なフローラルパターンのイブニングドレスで表現しました。この色鮮やかなコレクションに一層の華やぎを添えたのが、スペシャルカラーにポンポンをアクセントにあしらった、クリスチャン ルブタンのTsarouとKonstantina。FW16シーズンに発表されたブーツ、Adoxも、特別仕様のコントラストカラーのヒールで登場しました。そして、現代のマスターピースとも言える今回のコレクションを仕上げたのは、クリスチャンルブタンのネイルカラー。コオル、ルージュ、プリュミネット、ダフォディル、ミューラリザを使った、ヴィンテージフローラル柄のネイルアートが施されました。

翌日のCushnie et Ochsのランウェイでは、スリークなペンシルドレス、官能的なシャーベットカラーのクレープスリップドレス、パーティーにぴったりなスパンコールが一面にあしらわれたセパレートのパンツスーツなど、クリーンでモダンなコレクションが展開されました。ウルトラ・シアーなルックに続いて登場した、サテン素材の魅力的なシトロンカラーのドレスやスーツには、控えめなヌードカラーとブラックパテントレザーのクリスチャン ルブタンのサンダル、Crystal QueenとAcide Laceをコーディネート。洗練されたコレクションに相応しく、クリスチャン ルブタンのネイルカラー、ラファヴォリタとシルバーのストライピングテープをあしらった繊細なデザインのネイルが彩りを添えました。

 

今シーズンで2季目となる、CFDA/VOGUE ファッション・ファンド卒業生のTomeとのコラボレーション。ビスポークスタイルのベルベットのウェッジサンダルと大胆なピンクが、キャットウォークで優雅なワルツを奏でました。女性らしいボディラインの柔らかなシルエットをかたどりながら、パワフルさを表現した今回のコレクションは、2017年1月にワシントンD.Cで行われた「ワシントン女性行進」のスピリットを想起させるものでした。さまざまな女性アーティストにオマージュを捧げたTomeのFW17コレクションには、遊び心溢れる演出が満載。シャギーなファーがアクセントを添えた立体的なブレザーや、バナナモチーフの装飾は、Guerrilla Girls  ――女性差別や人種差別に反対する、匿名の女性アーティスト達のグループ――をイメージさせます。ウルトラハイのウェッジソールサンダルとカスタムカラーのクリスチャン ルブタンのタッセルスリッパが、滑らかに、自信に溢れた様子でランウェイを闊歩しました。

 

格子柄やパール、そしてパンク……Jenny PackhamのFW17コレクションに散りばめられたすべてのモチーフは、彼女の故郷、イギリスを感じさせるものでした。マザーオブパールが施されたサテンのセパレートスタイルや、上流階級風のシフォンのイブニングスカートなど華やかなルックが展開される一方、貴族社会を風刺するようなPearly Queenの文字をプリントしたTシャツも登場しました。そしてJenny Packhamが得意とする美しいシアーなドレスをより輝かせたのが、クリスチャン ルブタンのパンプスたち。ヌードカラー、レッド、ディープクリムゾンのFollies LaceとApostrophy Pumpが、レッドカーペットを華やかに彩りました。

極東から南米まで、Naeem Khanは世界を旅する女性にインスパイアされた最新コレクションを発表しました。「私が今まで出会った女性たちと、多くの旅を重ねてきた私の人生を表現したコレクションです」と、デザイナーは語ります。職人の手作業の粋を極めたビーズが散りばめられたケープ、刺繍が施されたセパレートスタイル、美しい装飾が輝くドレスなど、レッドカーペットに相応しいKhanのエレガントなアイテムたちは、今回も注目の的となりました。Khanが描く世界の女性たちに国境がないように、時にはシューズと洋服が一体化することも。ルブタンは、コレクションで披露された至極の刺繍細工とビーズ装飾に呼応するような、オリジナルの刺繍を施したオーバーニーブーツのLouis XIをデザインしました。ピープトウのプラットフォームパンプスBambouも、キャットウォークでのKhanの世界旅行へと加わりました。

今回のファッションウィークにおけるフェミニン・パワーを決定づけたのがBibhu Mohapatra。戯曲「Venus in Furs(邦題:毛皮のヴィーナス)」の主人公Vandaにフォーカスしたコレクションを発表しました。Mohapatraは、ボリューミーなシェイプやシルエットを、肩やヒップに咲き誇る花のように斬新にあしらい、退廃的でありながらもウェアラブルなコレクションを披露。ブライトオレンジとファイヤリーレッドが、セパレートスタイルやイブニングウェアに荒々しいダイナミズムを吹き込みました。オーストリッチの羽根飾りを全面にあしらったものや、ストーンを散りばめたシフォンなど、キャットウォークを闊歩するドレスの数々。クリスチャン ルブタンのクロスストラップサンダルChocaとプラットフォームサンダルCherry Sandalが、Mohapatraのセンシュアルなカラーパレットと美しく響き合います。今回のコレクションに合わせてクリーミーベージュとブラックにカスタマイズされた新作のS.I.T Rainが、イブニングルックに型破りなコントラストをプラスしました。Mohapatraが多様性に富んだ自身のチームを讃えるようにメンバーと手を取り合ってフィナーレのランウェイを歩いた姿が、クリスチャン ルブタンの2017FWニューヨークファッションウィークの終わりと、シーズンの成功を告げました。

ニューヨークファッションウィークの情報は@LouboutinWorldをチェック